プロ野球横浜ベイスターズ、日本ハムでプレーした野球解説者の高木豊氏(65)が2024年5月9日にユーチューブを更新し、中日・小笠原慎之介投手(26)の試合中の行動に苦言を呈した。
「おちゃらけているシーンをみせられると『なんだこいつ』と思う」
高木氏が指摘したのは5月8日にバンテリンドームで行われた巨人でのマウンド上の行動だ。先発した小笠原は7回5安打1失点に抑えるも、打線の援護に恵まれずチームは1-4で敗戦し、小笠原に負けがついた。
試合を振り返った高木氏は「勝ってもいいピッチングだった」と小笠原の投球を評価する一方で、「おちゃらけてる部分がある」と指摘。問題視した小笠原の行動を具体的に挙げながら苦言を呈した。
「ちょっとけん制するふりをして、パパっとすぐにプレートを踏んですぐ投げようとするとか、ちょっとおちゃらけている部分をみせると。野手は『打てなくて申し訳ない』と思っているけれども、おちゃらけているシーンをみせられると『なんだこいつ』と思うよ。野手は。やっぱり真摯にやらないと」
現役時代、主に2塁手として活躍し、3度ベストナインに選出された経歴を持つ高木氏。自身の経験から野手目線で苦言を続けた。
「打てないのは『本当に申し訳ない』と野手は感じているよ」
「守っている方は一生懸命守っている。打てないのは『本当に申し訳ない』と野手は感じているよ。だけど、ああいうふうなおちゃらけを見せられると『こいつ本当に真剣にやってるのか』みたいな感じになる。今のところチームがうまくいっているし、みんなで頑張ろうとしているわけだから、ああいう態度は俺はよくないと思う」
小笠原は今シーズン6試合に先発して1勝3敗、防御率1.99。すべての試合でクオリティスタート(QS=先発投手が6回以上投げ、3自責点以内に抑える)を達成するも勝ち星に恵まれていない。
このような状況に関して高木氏は「ピッチングの内容からしたら小笠原はもっと勝ってないとだめ」とし、「打ってくれないから勝てない。それは申し訳ないけど、やっぱりいつも真摯に立ち向かっていって、闘争心むき出しに立ち向かっていってほしい」と期待を込めた。
チームは9日時点でヤクルトと勝率で並びリーグ最下位に低迷している。