リーグ4連覇を狙うオリックスに元気がない。2024年5月8日の楽天戦(秋田)で1-4と逆転負けを喫し、借金は今季ワーストタイの3に。首位・ソフトバンクと8ゲーム差まで広がった。
西川、持ち前の巧みなバットコントロール発揮できず
エース左腕・宮城大弥が本来の姿でなかった。
持ち味の制球力が高めに浮く場面が目立ち、今シーズン最短の4回9安打3失点で降板。拙守にも足を引っ張られた。
2回1死一、二塁から石原彪の右前打に右翼・中川圭太の失策が絡んで同点に追いつかれると、3回に2死満塁から押し出し四球で勝ち越しを許した。
つづく4回は1死一、二塁で浅村栄斗を遊ゴロ併殺打に仕留めたかに見えたが、二塁手・ゴンザレスが一塁に悪送球。3点目を失い、試合の主導権を自ら手放した。
打線も反発力がない。この日の得点はセデーニョが2回に放った7号左越えソロのみだった。
気になるのはFAで加入し、主軸として期待される2選手の状態だ。
広島から新加入した西川龍馬は4打数無安打で打率.198、1本塁打、7打点。直球に差しこまれる打席が目立ち、持ち前の巧みなバットコントロールを発揮できていない。
FA移籍2年目の森友哉も打率.220、0本塁打、9打点と物足りない。5月に入って調子が上がってきているが、得点圏打率.182と勝負強さが影を潜めている。
「森は状態が上向いているので、過度な心配は必要ない」
スポーツ紙記者は
「森は状態が上向いているので、過度な心配は必要ないと思います。気になるのは西川ですね。打撃内容が良くない。打撃フォームに狂いが生じているように感じるので、ファームで再調整も検討しなければいけないかもしれません」
と指摘する。
両選手は安打を打つ技術に関して、球界トップクラスであることで知られる。まだシーズンは4分の1を消化していない。ここからの巻き返しに期待したい。(中町顕吾)