「ヴィトンで爆買い」中国人パワー健在 訪日旅行者数は韓国人の6割も買い物額では圧倒

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京都観光切り上げブランド店へ

   だが、このGWは日本に来る中国人がこれまでになく増えた。現地旅行予約サイトの調査では、海外旅行先の人気ランキングで日本がトップだった。中国に住む筆者の友人もかなりの人数が来日しており、「大学時代の同級生とたまたま飛行機で一緒になった」「東京のホテルで旧友とばったり会った」という話も聞いた。

   中国のモバイル決済アプリ「アリペイ(支付宝)」を展開するアント・インターナショナルによると、今年5月1~2日の海外でのアリペイ利用額は前年同期比10%増えた。中でも日本は同164%増と急伸したという。

   処理水放出の影響が薄れてきたに加え、一時1ドル160円をつけるほどの歴史的な円安が背景にあるのは間違いない。円は元に対しても安くなっており、爆買いが流行語になった2015年よりも円安の水準にある。5月に10年ぶりに来日した中国人男性は、「物価は北京とほとんど変わらない」と驚いた様子だった。

   4月末には中国のSNSで「日本のヴィトンにいるのは皆中国人」というハッシュタグがトレンド入りした。中国人が日本のブランド店で爆買いする動画も拡散している。

   ルイ・ヴィトンやセリーヌ、プラダなど高級ブランドのバッグや小物は、空前の円安と免税措置によって日本での価格が中国に比べて2~3割安くなっており、SNSには売れ筋アイテムの日中の定価を比較した情報が飛び交っている。

   日本で買って免税の優遇を受ければルイ・ヴィトンのキャリーオール(モノグラム)は日本円換算で約7万円、ディオールのトゥジュールなら約13万円安くなる。日本円で20万円を超えるバッグだと飛行機代を入れても日本で買った方がお得になることが多い。

   5月1日から3泊4日で日本を訪れた会社員の徐さん(仮名、32歳)は、京都観光を半日で切り上げ、大阪に買い物に向かった。旅行中の写真をSNSにアップしたところ、職場の上司から「ヴィトンの小物とミュウミュウのバッグを買ってきてほしい」と頼まれたからだ。

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