東京・新宿の歌舞伎町で、近くの店に勤めるホストによる迷惑行為の動画や画像の投稿がX上で相次ぐ騒ぎになっている。
焼肉店でビールジョッキに放尿する動画が問題になったほか、別の店では網の上で靴を焼く様子を撮った画像も拡散した。一体どんな騒ぎになっているのだろうか。
ジョッキに放尿し始めて「搾りたてなのです」
「やるしかないっしょ」。周囲からこうはやし立てられ、若い男がジーンズのチャックを降ろす。
すると、「回し飲み、回し飲み」「来た、来た、来た」などとコールがかかった。男は、ジョッキに放尿し始め、「搾りたてなのです」などと言われ、ジョッキを持つと...。
この動画は、2024年5月2日にX上で取り上げられ、批判が相次いだ。
投稿では、別の動画も2つ投稿されており、別角度から男の放尿を撮ったり、この男が尻を出してうつ伏せで床を飛び跳ねたりする様子が映っていた。
被害に遭った焼き肉店や加害ホストが所属するホストクラブも特定され、これらの動画は、X上で拡散して炎上する騒ぎになった。
これに対し、このホストクラブを運営する「AIR GROUP」が2日のうちに、公式Xで所属ホストの迷惑行為を認めて謝罪した。そのうえで、「飲食店様には現在、謝罪と弁償をさせていただきたい旨をお伝えし、ご返答をお待ちしている状況です」と説明した。
所属ホストも3日、4月30日に大量にお酒を飲んで軽率な行動をしたとX上で謝罪し、「私に出来る償いはしっかりとさせていただきます」と述べた。
一方、被害のあった焼肉店の運営会社「富士達」(横浜市)も3日、「SNSで拡散された七輪焼肉安安店舗での迷惑行為について」と出して公式サイトでお知らせを出した。
靴を焼いた事実を認め、謝罪があったというが...
そこでは、客との信頼関係を損なう重大な事案であり、動画を見た客が不快な思いをするのは大変遺憾だとし、店を営業停止するとともにジョッキを新品に入れ替え、店内の清掃や消毒をしたことを明らかにした。そして、「警察と相談させていただきながら、お客様を不安にさせる行為には厳正に対処してまいります」としている。
ところが、歌舞伎町では、これだけでは騒ぎが収まらず、5月5日になって、別の焼肉店でホストが迷惑行為をする画像がX上で取り上げられた。
画像を見ると、肉を焼く網の上に黒いサンダルのような靴を左手で乗せ、靴を焼くような様子になっていた。迷惑行為の動画は、23年12月末にインスタグラムのストーリー機能を使って投稿されていたという。
この焼肉店を運営する「叙々苑」(東京都港区)の広報担当者は8日、J-CASTニュースの取材に対し、加害ホストと「お話をしている最中です」と説明した。このホストは、靴を焼いた事実を認め、謝罪があったという。
一方、ホストは、同日19時時点では、SNS上で説明や謝罪をしていない模様だ。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)