新型iPadのPVは、なぜここまで不快なのか 日本の著名クリエイターらが「嫌悪感」続々考察...「多様性を破壊」「『必然性』が欠落」

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

「何故iPadのCMはこんなにも嫌な気持ちになるのか」

   動画に不快感を覚える理由については、このような考察も。

   独自動車メーカー「アウディ」を手がけたことでも知られるプロダクトデザイナー・和田智氏は、アップルファンでもあり、残念に思うとしながら、「過去のモノたちに対する敬意、それをつくってきた人たちに対する敬意が全く感じられない。木や石、モノには気が宿ると信じることが多い日本人には特に耐えられないのではないか。アップルよ、どうしたんだ」と苦言。

   実業家で動画クリエイターの明石ガクト氏は、「映画でモノがぶっ壊れても平気なのに、何故iPadのCMはこんなにも嫌な気持ちになるのか」と投稿。「それはそこに『必然性』が欠落しているから。映画でスポーツカーがペシャンコになるのはストーリー的必然性があるからokだが、これは広告という嫌われ者が単なる演出で潰しちゃってるから」との見方を示した。

   2025年大阪・関西万博に活用されるデザインシステムのクリエイティブディレクター/アートディレクターに就任したデザイナー・引地耕太氏は、「この広告のまずさは『多様性を破壊』し、ただ『ひとつの答え』に集約させた傲慢さを感じさせてしまったからだろう。Appleの『Think Different』という言葉にあるような他との『違い』、つまり他と違うクリエイティビティを尊重しリスペクトする事が彼らの哲学だったはず」などと疑問を呈した。

1 2
姉妹サイト