新インターンシップは、その職場や仕事を「深く知る」
J-CASTニュースBiz編集部は、調査を行なった「就職みらい研究所」の栗田貴祥所長に話を聞いた。
――今年(2024年)3月時点で、プログラムに参加した学生は84.7%、平均参加社数は8.72社です。初めての制度の数字ですが、どう評価しますか。予想より多いでしょうか。少ないでしょうか。
栗田貴祥さん 多くの学生が就職活動の準備段階として、企業研究や業界研究などのために参加していると感じております。
―― 一方、プログラム期間別の参加割合は「1日以下」が87.1%と大半を占めました。この数字はどう評価しますか。
個人的には「1日以下」では従来の「会社説明会」と内容が違わず、せっかくの新しいプログラムの意味がないような気がしますが。
栗田貴祥さん 2025年卒学生を対象にしたインターンシップ等のキャリア形成支援プログラムについては、従来までのインターンシップとは大きく定義や考え方が変わりました。
期間要件や指導要件など、一定の要件が定められたインターンシップは、その職場や仕事を「深く知る」という観点で大きな意味を持ちます。また、期間の短いプログラムであっても、世の中にどんな仕事や会社があるのか、「広く知る」という観点で意味があるものになり得ると思います。
――学生に対する「参加目的」の問いでは、「業種理解」と「仕事理解」が7割以上を占めますが、やはり学生にとってまずは仕事を理解することが先決ということでしょうか。
栗田貴祥さん 大半の学生がプログラムへの参加から、就職活動の準備を始めることになると思いますので、まずは、社会にはどんな仕事や業種があるのかを知りたいと考える学生が多くなっていると思われます。