巨人が2024年5月6日の中日戦(バンテリンドーム)で今シーズン5度目の完封負けを喫し、勝率5割に逆戻り。0-2の試合だが、点差以上に本塁が遠い試合だった。
主軸として期待されるベテランが物足りない
スタメン予定だった梶谷隆幸が、試合前練習で左膝痛を再発したため登録抹消に。坂本勇人も欠場したため、若手中心で編成された打線は最後までつながらなかった。
相手右腕・梅津晃大に6回1死まで1安打に抑えられ、8回には先頭の代打・長野久義が右翼線二塁打を放った。
だが、そこから代打の大城卓三が左飛、途中出場の増田大輝が三ゴロ、丸佳浩は空振り三振と連打が出ない。
9回は2死から主砲・岡本和真が左翼線二塁打でチャンスメークしたが、5番に入った萩尾匡也が初球で右飛に終わった。
若返りの変革期を迎えているとはいえ、打線の迫力不足は否めない。5月7日試合前時点で、82得点はリーグ5位で、1試合消化が少ない中日の91得点を下回る。
4番の岡本は打率.281、5本塁打とまずまずの成績だが、坂本が打率.241、3本塁打、丸が打率.255、1本塁打と主軸として期待されるベテランが物足りない。
岡本の後を打つ5番を固定できず、得点力不足
スポーツ紙記者は
「長距離砲が岡本しかいないので、打線に怖さがない。岡本の後を打つ5番を固定できないのも得点力不足の原因です。今の巨人打線だったら、岡本と無理に勝負せず四球で歩かせて、後続で打ち取ればいいと相手バッテリーが割り切れる」
と指摘する。
7日から秋広優人が今シーズン初めて1軍昇格する。長距離砲として期待される若武者が打線の起爆剤になれるか。
師匠と慕い、自主トレに参加している中日・中田翔との対戦で活躍することが恩返しになる。(中町顕吾)