望ましい会社の在り方
樋田氏の考えはこうだ。「残業も遅刻も会議の延長もなしで、決められた時間内で成果を出すことが望ましい」。残業や時間延長が減ることで、ワークライフバランスの向上と遅刻の減少が見込めると指摘する。
そのためには、緊急時を除いては残業が発生しないようにする。従業員が時間内に業務を遂行できる割り振りを、上長が日ごろから行う。また、会議の時間が伸びないように、事前に必要な情報収集や検討を行い、決められた時間内に意思決定を下すことが求められる。
一方、遅刻が許されることも望ましくないと樋田氏。遅刻で、組織全体のスケジュールやプロジェクトの進行が不安定になる可能性がある。また、公平性を重んじるメンバーが異議を唱えるなど、チームワークに支障をきたす恐れもあると話した。
「仕事で期日を守ることと同様に、働くことにコミットした時間を守る(=遅刻しない)のがルールであると考えます」