元不登校YouTuberで「青年革命家」として活動するゆたぼんさんが2024年5月5日、自身の活動が琉球新報に掲載されて「大炎上」してから5年を迎えたとして、5年間の活動を振り返った。
「色んな人と出会って、色んな経験をして、色んな事を学びました!」
ゆたぼんさんは小学3年生で「不登校YouTuber」としてデビュー。その後は学校には通わず、クラウドファンディングで資金を募り日本一周を敢行するなどインフルエンサー活動を続けてきた。
中学3年生になってからは「初登校」し、不登校YouTuberから「青年革命家」に「ステップアップ」していたゆたぼんさん。高校受験を経験し、惜しくも第一志望にはかなわなかったものの、通信制高校に進学したことを明かしている。
5月5日はゆたぼんさんにとって思い出深い日だとして、Xの投稿では「ちょうど5年前。小学5年生の時に琉球新報に掲載されて大炎上!」と書いた。
さらに自身のこれまでについて、Xでは「そこから色んな人と出会って、色んな経験をして、色んな事を学びました! 自分もダメだった事があるので、謝罪します。すみませんでした」とした。
「もう学校も先生も信用できなくなって不登校になった」
また、ゆたぼんさんはYouTube動画「【ご報告】不登校は不幸じゃないから5年」でも自身の活動を振り返った。
当時の新聞を手に、「実は僕は2019年5月5日、子どもの日に琉球新報っていう新聞に掲載されて。ネットで拡散されて、みんなに知ってもらうことができ、ここまで来れました。まずはお礼を言わしてください。本当にありがとうございました」と頭を下げた。
そして本題に入り、ゆたぼんさんは「不登校は不幸じゃない」という主張が物議を醸したことについて「ネットで拡散され大炎上しました。で、けっこうデマとかも拡散されたりもしてて......」と、あらためて説明した。
「(これは何回も言っていることだが、新聞社に)手紙を書いて送ったのも僕だし、取材を受けたのも僕なんですよ」と、新聞掲載のきっかけはゆたぼんさん自身が新聞社に送った手紙だったとして、父が新聞社に売り込んだとする情報はデマと強調した。
また、不登校となった「理由」についても、「宿題をやりたくなくて不登校になったというデマも拡散されていますが、そうじゃないんです。僕は周りの子たちと同じ行動をすることに疑問を持って、宿題をやらなかったら、先生に居残りさせられて、先生に叩かれたんですね」と説明。
つづけて、「でも、先生は叩いたのに、『叩いてない』と嘘をついて。(それで)もう学校も先生も信用できなくなって不登校になったんですね」と話した。
もっとも、「当時は説明も下手で、誤解されるような言い方もしちゃったんですけど。本当に説明が下手で......すみませんでした」とも述べていた。
「自分が信じる道、自分の決めた道を進むのが大切」
15歳になった現在のゆたぼんさんも、「考え方は5年前と変わってない」という。
「学校に行きたい子は行ったらいいし、行きたくない子は行かんでいい――。僕は昔から不登校をすすめていたわけではありません。自由にしたらいいと言っていたんですね」とした上で、こう続けた。
「学校に行って後悔しても、学校に行かなくて後悔しても、それは自分の責任だから誰も責任は取ってくれないんですね。だから自分が信じる道、自分の決めた道を進むのが大切だと僕は思う」
また、現代の子どもを取り巻く問題として「子どもの自殺の数も増えています」として、その話題にも触れた。
ゆたぼんさんは、「死にたくなるくらいなら学校なんて行かなくていい。学校より命が大切。今は逃げてもいいから生きてほしい」と訴えた。
こうした考えは、小学生時代から繰り返し主張してきた「死んだらあかん」との言葉につながっているという。そして、こんなメッセージも。
「本当に、生きていたら、いろんなことがあります。イヤなこともある。でも、いいこともある。不登校だからと言って不幸じゃないし、学校に行ってる子も不幸じゃない。でも、学校に行きたいのに行けない子は不幸だと思うし、学校に行きたくないのに無理やり行かされてる子は不幸だと思う。それはこれから解決していかないといけないテーマなんじゃないかな」
「これは内心点が足りなくて高校落ちた僕からのアドバイスなんですけど...」
不登校の子どもに向けては、高校受験を経験したゆたぼんさんならではのアドバイスも行った。
「これは内心点が足りなくて高校落ちた僕からのアドバイスなんですけど、不登校だと内心点が足りなくなります。でも今は、フリースクールで学んだ分は出席扱いになるんです」
ゆたぼんさん自身も、中学3年生からオンラインのフリースクールで学び始めてからは出席にカウントされていたとして、「不登校の子とかその親御さんは、そのへんも考えてみたらいいんじゃないかな」。「(オンラインのフリースクールという手段は)もしかしたら急に(学校に)『行きたい』ってなる可能性もあるんで。ちょっとしたアドバイスです」としている。
なお、現在の自身については
「公立高校落ちて、逆に良かったんじゃないかなって、今は思います。今はもうこの道が正しかったんやろうなって思いながら、楽しく毎日を過ごしています」
と気持ちを切り替えて日々を過ごしていると語った。動画のラストでは、
「これからもいろんな冒険をしていこうと思ってるんで、皆さんこれからもゆたぼんをよろしくお願いします!」
と呼びかけ、深く頭を下げた。