「歯磨きしながら」「料理レシピを確認しながら」
こうした傾向は、イエナカとはいえ、「ながらスマホ」として心配ではないのだろうか。J‐CASTニュースBiz編集部は、調査を担当したモバイル社会研究所の小島誠也さんに話を聞いた。
――私は70代で、団塊世代の古い人間のせいか、「身支度をしながらスマホを利用」あるいは「家事をしながらスマホを利用」という姿が具体的にイメージできません。どういう状態なのでしょうか。
小島誠也さん 「身支度」にはたとえば歯磨きなども含まれますので、そういったことをしながらスマホを利用しているものと思われます。一方の「家事」は料理や洗濯、掃除などがあるかと思います。料理という点では、レシピを確認しながら料理をするということもあるでしょうか。
――なるほど。しかし、入浴しながらスマホを利用する人が、若い女性で「時々」も含めて4割近くいますが、スマホが水に濡れたらまずいのではないでしょうか。石鹸がついた手でいじったら、落ちてしまいます。
老婆心ながら、ちゃんと体や髪を洗うことに専念してほしいと思います。
小島誠也さん 防水ケースなどを利用し、湯船につかりながら利用しているケースが多いと思います。ご指摘の通り、防水対応のスマホでも、石鹸がついた手で利用する等は故障の原因となります。十分に注意が必要です。
――イエナカでも、これほどスマホを手放せないということは、どういう理由からなのでしょうか。LINEなどの連絡が入るのをチェックしたいということでしょうか?
小島誠也さん 連絡のほか、SNSのチェックやライブ配信の視聴など、ネット上にあふれている多くの情報を追いかけたいということはあると思います。くわえて、いつも手元にあってすぐ使えるスマホは、イエナカの少し時間があるときの調べものや娯楽目的等に利用しやすいものと推察いたします。