アメリカのスポーツメディア「スポーツ・イラストレイテッド」が2024年4月29日(日本時間30日)、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手とテオスカー・ヘルナンデス選手の友情についての特集記事を公開した。
大谷選手のスペイン語はうまい?
テオスカー・ヘルナンデス選手はドミニカ共和国出身で、大谷選手と同じくドジャースに移籍してきて1年目。大谷選手がホームランを打った際にヒマワリの種のシャワーをかける選手で知られている。
記事は「ドジャース新加入の大谷翔平とテオスカー・ヘルナンデスは言葉の壁を障害としない」との見出しで2人の友情を特集。
「2人は2021年のオールスターゲームでアメリカンリーグチームとしてプレーした際に仲よくなり、それ以来、チームが顔を合わせる度にお互いに挨拶するようになった」と伝えている。
また、大谷選手とヘルナンデス選手は、双方が第二言語である英語でコミュニケーションをとっているという点で共通している。
ヘルナンデス選手によると、大谷選手の通訳、ウィル・アイアトン氏を介さずにコミュニケーションを取っているとのことで、ヘルナンデス選手は大谷選手に新しい日本語の単語やフレーズを毎日1つ教えてもらっているとのこと。
一方、ヘルナンデス選手の母国語であるスペイン語を大谷選手が学ぶこともあるという。
大谷選手のスペイン語について、ヘルナンデス選手は「本当に上手です。彼はたくさんのことを知っています。そして、彼が混乱している場面では、『これはどう言うの?』『なぜそう言うの?』『なぜそのように発音するの?』と私に尋ねます」と大谷選手のスペイン語と学習意欲を絶賛している。
「お互いを知ることも仕事の一部だ」
また、記事では「母国語がこれほど異なる人とこれほど親密になったのは、どちらも初めてのことだ」とも伝えていて、ヘルナンデス選手は次のようなコメントもしている。
「彼(大谷選手)は多くの英語を理解し、私も多くの英語を理解します。時々、私が言っていることを彼がすぐには理解できないこともあるので、私が知っている方法で説明しなければなりませんが、彼が理解しているかどうかはわかりません。でも、お互いを知り、助け合い、学ぶことも私たちの仕事の一部だと思います。私たちは彼の母国語でも私の母国語でもない言語を一緒に学びます」
ヘルナンデス選手は「日本はアメリカやドミニカとはかなり違うと思います。私はアメリカとドミニカについてすでによく知っているので、日本についてもっと知りたいと思っています。もっと学びたい」とも語っている。
2人ともドジャース移籍1年目で英語が第二言語。共通点もあり、お互いの国の文化や言語をリスペクトしているからこそ、生まれた友情なのかもしれない。