東京・丸の内の商業施設「KITTE」で、XR(クロスリアリティー)によるこいのぼりを使った映像体験が、2024年5月6日まで楽しめる。「XRこいのぼり」による「登竜門伝説」というコンテンツだ。
会場に展示された壮大なこいのぼりのアートを背景に、現実の物理空間と仮想空間を融合させたコンテンツを使用し表現したもの。スマートグラスやスマートフォン(スマホ)を使うと、会場に突如バーチャルの鯉や竜が「出現」。一緒に写真や動画の撮影も楽しめる。
鯉がカラフルに
「KITTE」一階のメイン会場には、床から天井にかけて数多くのこいのぼりが「泳いで」いるのが目に入った。
その手前に、「スマートグラス」の体験スペースがある。サングラスのようなこのメガネ状の器具をかけて、こいのぼりを見るだけで「XR映像」を楽しめるのだ。
これが「登竜門伝説」のコンテンツ。記者はもともとメガネをかけているため、その上からスマートグラスで覆うような形になったが、支障はなかった。
映像が始まると、視界には四方八方から鯉や竜が現れ、どこを見渡してもなにかが泳いでいる風景に。また、スマートグラスを着用したまま右手を鯉にかざすとキラキラとした光線が現れ、それが鯉に当たるとその色が変わる。色合いはランダムで、紫や緑の光線が出たので、周りの鯉がカラフルになった様子が楽しめた。スマートグラスは軽く、上を向いても首が疲れないことから、肩こりを気にせず体験できるのが良かった。
専用のスマホアプリをダウンロード。これはカメラアプリとなっており、こいのぼりを映すと、スマートグラスをかけて見る場合と同じ光景がスマホで見られる。映像に登場する鯉や竜の写真・動画を撮影できる。
サイズに縛りなく子どもでも利用できる
イベントを企画しているスペーシャルメディア・谷尾逸人さんに取材した。
VRゴーグルの場合、ヘアスタイルや化粧が崩れるという理由から、外出先では着用を敬遠されることも想定されるという。
スマートグラスにすることで、こうした心配をせず、またメガネ形状であることから子どもでも利用しやすいと説明した。
さらにスマホアプリを活用すれば、「XRこいのぼり」の様子を録画・撮影でき、記録を残すことが可能。KITTEの会場で見て楽しむだけでなく、映像として思い出に残せるのもメリットだ。