大リーグから5年ぶりに古巣DeNAに復帰した筒香嘉智外野手(32)が1軍昇格に向けて、イースタン・リーグで調整を続けている。
主砲の「完全復活」が期待される中、2024年4月30日に神奈川県・横須賀で行われたオイシックス新潟アルビレックスBC戦に「4番・レフト」でスタメン出場し、4打数1安打だった。5年ぶりの日本球界で筒香はかつての輝きを取り戻すことができるのか。
J-CASTニュースは巨人、ヤクルト、西武、楽天でコーチを歴任し、現在オイシックス新潟アルビレックスBCで監督を務める橋上秀樹氏(58)に筒香の現状を分析してもらった。
「一気に技術的なものが落ちたということはない」
橋上氏は30日のDeNA戦で、敵将としてベンチから筒香のプレーを目の当たりにしている。その時、「パッと見た第1印象は日本にいた時よりもほっそりしたというか、小さく感じました」とし、実際に見たバッティングの印象を次のように語った。
「スイング自体にそれほど大きな変化は見られませんでした。より具体的にいえば、アメリカに行く前と比べてスイングと構えはあまり変わっていない印象を受けました。ただ、タイミングにちょっとしたズレがあるのだろうなと。タイミグが合ってバットを振っている打席がファールを含めてあまりありませんでした。少しズレている感じのスイングでした」
橋上氏が見たところによると、この日の筒香は変化球、ストレートともにタイミングがズレていたという。
「あれだけの選手ですから、一気に技術的なものが落ちたということはないと思います。今回は初めて対戦するピッチャーだったが、それを含めて反応やタイミングはもう少し慣れが必要だと感じました。実際、変化球を打って内野のファールフライを打ち上げましたし、ストレートのボール球を空振りしていた。凡打した球種は変化球、ストレートの両方でしたので、どの球種のタイミングがズレていたということはありませんでした」
橋上氏は今後しばらく2軍での調整が必要だとする一方で、筒香の状態はそれほど悪いものではないと推測する。