最下位に低迷する西武。貧打が大きな原因となっているが、上位浮上のキーマンとなるのが外崎修汰だ。
松井稼頭央監督にレギュラーを確約されている立場で、攻守の軸として期待は大きい。2024年は開幕から快音を連発し、一時は打率4割を超えたが好調を持続できず下降線に。5月1日終了時点で打率.198、1本塁打、6打点と精彩を欠いている。打順も3番を任されていたが、6番、7番の下位に。スポーツ紙記者は「ボール球に手を出し、ストライクゾーンの甘い球に手が出ない。責任感が強いタイプなので『自分がやらなければ』という焦りが感じられる。重圧はあると思いますが、このチームは外崎と源田壮亮が引っ張ってもらわないと上を目指せない。まだまだシーズンは長いですし、ここから奮起してほしいですね」と期待を込める。
俊足とパンチ力を兼ね備えたプレースタイル
俊足とパンチ力を兼ね備えたプレースタイルで、19年に打率.274、26本塁打、90打点、22盗塁をマーク。リーグ連覇に大きく貢献し、同年11月に開催されたプレミア12で侍ジャパンのメンバーに選出された。23年は打率.260、12本塁打、54打点、26盗塁をマーク。シーズン5度目の20盗塁をクリアしたが、今季は走塁でも持ち味を発揮できていない。26試合出場で1盗塁のみ。相手バッテリーのマークが厳しくなっていることは間違いないが、機動力野球が得点力を上げる活路になるだけに盗塁数を積み重ねたい。
パリーグを独走するソフトバンクには4月27日からの敵地・ペイペイドームで3試合連続サヨナラ負けの屈辱を味わった。今日5月3日から本拠地・ベルーナドームで行われる3連戦でリベンジできるか。ゴールデンウィークは外崎の「アップルパンチ」で上昇気流に乗りたい。(中町顕吾)