円相場の急落は政府日銀の「覆面介入」だったのか? そして今後の「円安進展」対応どうなる/第一生命経済研究所・熊野英生さん解説

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5月3日からの4連休に、また「覆面介入」?

   J‐CASTニュースBiz編集部は、2024年4月26日付の「円安加速1ドル156円突破! 政府日銀は連休中に『覆面介入』?待ち受ける『ミセス・ワタナベ』との攻防/第一生命経済研究所・熊野英生さん解説」の記事で、4月末からの3連休中に「覆面介入」を予想していた第一生命経済研究所首席エコノミストの熊野英生さんに話を聞いた。

――今回のドル円レートの急変動、「覆面介入」と見ていいのでしょうか。また、1ドル=160円が政府・日銀の「防衛最終ライン」だったのでしょうか。

熊野英生さん 神田財務官が「断固たる措置をとる」と言っておりましたし、「24時間業務」に就いていましたから、介入は間違いないだろうと見られます。ただ、1ドル=160円が今後も「防衛最終ライン」になるかどうかはわかりません。

日本時間の5月2日にFRBのFOMC(金融政策決定会合)があり、パウエル議長が会見でどういう発言をするかどうかわかりません。パウエル氏はずっとインフレ率2%を目標にしてきましたが、3%で高止まりをしています。

会見でパウエル氏が「インフレが収まらないので、利下げを先送りにする」と示唆すれば、かなり円安が進むでしょう。しかし、何も明言しないでグレーゾーンの発言をするかもしれず、その後の為替の変動は不透明です。神田財務官としては、その後のドル円レートの動きを様子見して、そこで「防衛最終ライン」も決まるのではないでしょうか。

――5月2日以降、日本ではまた3日から6日まで4連休が始まりますね。

熊野英生さん 東京の外国為替市場が閉まっているので、また、「覆面介入」に動く可能性はあります。今回の「覆面介入」はそういう牽制球の意味もあったと思います。

いずれにしろ、5月2日のパウエル氏の会見次第です。しかし、そう何度も「為替介入」はできません。
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