井上尚弥がネリに負けるとすれば...識者が指摘する「万が一」 ネリ陣営が描いている勝利への「シナリオ」は

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「ネリが序盤に仕掛けるのは非常に危険」

「ネリ選手は1発でKOするタイプではない。ただ、パンチは強いし、回転もよい。そこを最大限にいかしていこうと考えていると思います。試合展開は序盤に井上選手がどう出るか。ネリ選手が序盤に積極的に出るイメージがあるかもしれませんが、私はそうは思っていません。井上選手は序盤非常に強いので、下手に早く仕掛けるとやられてしまう。ですから、そこは仕掛けるタイミングを辛抱強く待つと思います」

   強打を武器に、離れても接近してもボクシングができる万能タイプの井上。それに対し、ネリはファイタータイプのサウスポーだ。ネリはWBCバンタム級、WBCスーパーバンタム級で世界王座を獲得しており、戦績は35勝(27KO)1敗。左右どちらのパンチも強くスピードは世界レベルにある。

   金平会長は「ネリ選手は井上選手の本当に少ない穴を探していかなければならない」と指摘する。

「序盤に仕掛けるのは非常に危険です。井上選手は序盤に相手へ大きなダメージを与えるのが得意で、相手が井上選手のボクシングをよく理解しないうちに大きなダメージを与えるというパターンが多くみられます。もし私がネリ選手の陣営ならば、『急ぐな』と言います」

   さらに、解説をこう続けた。

「チャンスと呼べる場面は12ラウンドのうち、1回か2回あるかないかだと思います。この一瞬のスキに自分のパンチを畳み込まないと、ネリ選手は勝てないでしょう。ネリ選手が判定で勝つというのは考えにくい。ネリ選手は後半ペースが落ちると思います。ネリ選手が勝つとすれば、我々が想定していないようなことが起こった時です。『万が一』に近いレベルだと思います」

   スポーツ紙の報道によると、井上、ネリともに29日にWBC規定の7日前計量に臨み、井上が57キロ、ネリが56.6キロでパス。本番の計量は試合前日の5月5日に行われる予定で、スーパーバンタム級のリミットは55.3キロとなる。

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