2人組音楽グループ「いきものがかり」でギター・ピアノを担当する水野良樹さん(41)が2024年4月29日にXを更新した。ボーカルの吉岡聖恵さん(40)愛用のタンバリンのエピソードを語り、Xユーザーから感動の声が起こっている。
「実はこのタンバリンは25年前から使っている」
28日に奈良県でのライブを行った、いきものがかり。翌29日、水野さんはXで「うちのボーカルがかわいい」として、吉岡さんがライブ中にタンバリンを顔にはめて、おどけている写真を公開した。
水野さんは同日、自身の投稿を引用し、「実はこのタンバリンは25年前から使っている」と、吉岡さんとタンバリンのエピソードを語り始めた――。
水野さんによると、吉岡さんは高校生の頃、「自転車の前カゴにこのタンバリンを入れて通学していた」という。
「毎朝、橋で彼女とすれ違う。橋の向こうからシャンシャンと音が聴こえてくる。カゴに入れたタンバリンが自転車の揺れで鳴っているのだ」と当時を振り返る水野さん。
吉岡さんは「数十メートル先から、タンバリンの音とともに」近付いてきて、「『おはよー!』と大きな声で挨拶される」というが、水野さんは「高校生だった自分は、それを無視した。気恥ずかしかったのだ」と明かした。
だが、吉岡さんからは「いまだにそれを怒られる」そうだ。水野さんは「あのとき鳴っていた音と同じ音が、今もステージ上で隣で鳴っている。すごいことだ」と感慨を語った。
水野さんによるタンバリンのエピソードはさらに続いた。
「デビューしてから吉岡は『ステージで使うから』ともう少し高価なタンバリンを買っ」て3年ほど使っていたが、いきものがかりが初めて日本武道館で行うライブの当日、リハーサルでそのタンバリンがいきなり割れたのだという。
「だいたいライブというのはトラブル用にサブの楽器を用意しておくことが珍しくない」そうで、そこで使うことになったのが、あのタンバリンだったのだ。
水野さんは「初めての日本武道館のその日に、まるで『今日のステージで鳴らすならオレだろ!武道館に立たせろ!』とタンバリンが言っているみたいだった」と当時を振り返り、「あれ以来、ずっと吉岡もあのタンバリンをつかってる」とつづっている。
ドリカム中村「タンバリンに2人の音楽の魂が宿ったに違いないのだ」
水野さんが語ったタンバリンのエピソードに、Xユーザーからは「いい話すぎた。なんかおざなりに扱っているものほど壊れなかったりするよね」「小説みたいな話だな、良すぎるだろ」「どんなフィクションよりグッとくる、心が震えるような話だなあ」「これだけで映画1本作れるだろ」などの声が上がった。
また、DREAMS COME TRUEの中村正人さんが「タンバリンに2人の音楽の魂が宿ったに違いないのだ」、元モーニング娘。の飯窪春菜さんが「なんて......なんて良いエピソードなんだろう!!!!!!」、HOME MADE家族のMICROさんが「物語りのある素敵なエピソードですね」など、音楽界からもコメントが寄せられた。
いきものがかりは、水野さんと、同級生で旧メンバーの山下穂尊(ほたか)さんの2人が高校生だった1999年に結成し、友人のバンドメンバーの妹だった吉岡さんが加入して3人組に。水野さんと山下さんの高校卒業を機に活動を休止したが、3人が大学入学後の2003年に再始動した。
17年から18年にかけて活動休止、21年には山下さんの脱退を経て、現在は水野さんと吉岡さんの2人で活動している。
実はこのタンバリンは25年前から使っている。高校生のとき、吉岡は自転車の前カゴにこのタンバリンを入れて通学していた。毎朝、橋で彼女とすれ違う。橋の向こうからシャンシャンと音が聴こえてくる。カゴに入れたタンバリンが自転車の揺れで鳴っているのだ。数十メートル先から、タンバリンの音とと… https://t.co/FT2hfrOjIL
— 水野良樹( いきものがかり / HIROBA )official (@mizunoyoshiki) April 29, 2024