ブライダルファッションの第一人者でガッションデザイナーの桂由美さんが2024年4月26日、死去した。
桂さんが社長を務めるユミカツラインターナショナルが30日、「桂由美に感謝を込めて」として公式サイトで発表した。94歳だった。
「初めてショーに出演した時の緊張と幸せな気持ちで溢れていたあの瞬間は一生の宝物です」
桂さんは1964年に日本初となるブライダル専門店をオープンし、主にウエディングドレスのデザイナーとして活躍。公式サイトでも、「並外れたクリエイティブさと情熱を持つ桂由美は、花嫁の夢を叶えるため奔走し続け、日本人女性にぴったりのウエディングドレスや打掛をはじめとする婚礼衣装の開発をしました」と伝えている。
数々の芸能人・著名人らも、晴れの日に桂さんのドレスを着用している。訃報を受け、SNSには悲しみの声が広がっている。
元アイドルグループ・Berryz工房のメンバーで、現在はタレント・モデルとして活動する熊井友理奈さんは「私のモデル人生のきっかけとなった Yumi Katsuraのブライダルショー 素敵なドレスを着用させていただき 初めてショーに出演した時の緊張と幸せな気持ちで溢れていたあの瞬間は一生の宝物です」と噛み締めるようにつづった。
タレントのキャシー中島さんはインスタグラムを更新し、結婚45年目の「サファイア婚式」に参列した桂さんとの動画を公開した。
「桂先生に初めてお会いしたのは、【独占!女の60分】と言う番組で取材をさせていただいた時です」とし、「それからかれこれ50年?? 私の結婚式のドレス、娘2人の結婚式のドレスと公私共におつきあいさせていただきました」と長年にわたって付き合いがあったと振り返った。
「先生、寂しい! 2月にサファイア婚のイベントをしていただいたのが最後になりました。その時にこんなに早くお別れが来るとは思いもしませんでした。一緒にご飯を食べに行くお約束、実現しなかったですね。寂しい」
元女優で現参院議員の三原じゅん子さん(自民)も、桂さんのドレスを着用したひとりだ。
ウエディングドレス姿の三原さんと、ブルーのセットアップを着た桂さんが寄り添うツーショット写真を公開し「長年親しくさせて頂き2017年の私の結婚式でも大変お世話になりました。ずっとブライダル業界の発展に向けご尽力頂き共に活動して来ました。寂しいですね」とつづった。
声優の折笠愛さんは、イベントの写真を添え「桂由美さんのご逝去の報に接し サクラ大戦ブライダルショーを思い出しています かえで役の私はウエディングドレスではありませんでしたが桂さんのドレスを着させて頂き、陶山くんと歌唱したのはとても貴重な体験でした」と懐かしんだ。
衆院議員の杉田水脈さん(自民)は「初めてご挨拶した時、『私の結婚指輪は先生のデザインなんです!』と申し上げると、とても嬉しそうに優しく応えてくださったことが忘れられません」とした。
モデルで実業家の鈴木彩乎(亜子)さんは、「桂由美先生の訃報を聞き、涙が止まりません。お仕事もプライベートも長きに渡りご一緒させて頂きました」と悲しみを明かし、「私が初めて女性版ダボス会議の日本代表になった際の晩餐会では、冨永愛さんしか着ていなかった由美友禅のオートクチュール着物ドレスを、先生自らがお見立てくださり『このドレスは他の人には着こなせないけれど、あなたはモデルで背が高いから大丈夫。12㎝ヒールを履いてパーティーに出なさい』とアドバイス頂き、おかげでコソボ共和国大統領に『素晴らしいドレス、入ってきたときから1番目立ってたわ』とお声がけ頂き親しくお話しさせて頂くキッカケになりました」と思い出をつづった。
モデルの秋山未有さんは「桂由美さん、美しいドレスや打掛を着せてくださり、何度も一緒にお仕事させて頂けたこととても嬉しかったです。ショー直前まで衣装の見え方やヘアの作りに妥協しないところ、裏での優しさ どちらも忘れません」と振り返った。