日経平均とドル円レートの「AI予測」が衝撃! 年末2万8000円の暴落&1ドル230円の超円安...どうなるニッポン?(1)/第一生命経済研究所・柏村祐さん

自分が投資した会社の株価を予測する方法

――柏村さんがリポートで作ったのはマクロ経済の予測ですが、投資家個人としては、具体的に自分が買っているA社の株価がどうなるかを知りたいところです。A社の株価を予測したい場合はどうしたらよいですか。

柏村祐さん マクロ経済と手法は全く同じです。A社の株価の過去データを読み込ませたうえで、A社を取り巻く環境の「悲観シナリオ」「楽観シナリオ」など、さまざまなシナリオを考えて予測します。

仮にA社が半導体関連の会社なら、半導体業界の動向をAIに聞いてみるのもいいでしょう。グローバル経済の動き、業界の動き、そしてA社個社の動向と多角的にAIに聞いていくのです。すると、今年の秋くらいには上がってくるか、下がってくるか、おおよその予測ができるのではないでしょうか。

――生成AIは「非常に話し上手な、知ったかぶりの、ちょっと小生意気な優等生」と言われるそうですね。

柏村祐さん そのとおりです。だから、AIから自分が投資しているA社の情報を聞き出すには、先ほども言いましたが、AIにどんどん質問するための経済の勉強が非常に大事になります。

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(J‐CASTニュースBiz編集部 福田和郎)



【プロフィール】
柏村 祐(かしわむら・たすく)
第一生命経済研究所主席研究員 テクノロジーリサーチャー

1994年中央大学商学部会計学科卒。第一生命保険入社。2018年4月から現職。2021年多摩大学大学院経営情報学研究科修士課程修了(MBA)、国立大学法人九州大学総合理工学研究院客員教授兼任。
専門分野はAI(人工知能)、テクノロジー、DX。これらをベースに社会の変化や未来について、執筆・講演・勉強会も行っている。著書に『デジタル国家ウクライナはロシアに勝利するか?』(2022年7月・日経BP)など。

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