日経平均とドル円レートの「AI予測」が衝撃! 年末2万8000円の暴落&1ドル230円の超円安...どうなるニッポン?(1)/第一生命経済研究所・柏村祐さん

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AIに何度も質問して、自分のシナリオを作ろう

――となると、AIを使って自分で株価やドル円レートを予測することが大切になりますが、大事な注意点は何でしょうか。

柏村祐さん まず、優れた生成AIを選ぶことです。ChatGPTが非常にポピュラーですが、もっと優秀な生成AIがたくさん登場しています。AIの世界は「日進月歩」では「秒進分歩」のスピードで進化しています。

ちなみに私は、生成AI「Claude3」(クロードスリー)や、AI検索エンジン「perplexity Ai」(パープレキシティ・エーアイ)を使っています。自分で使ってみて手触りがなじむものを選んでください。また、無料版ではなく有料版をぜひ使ってほしいです。精度が全然違いますから。

次に自分が何を知りたいのか、自分自身のシナリオを作ることが大切です。たとえば、今回私はAIにフンワリと「楽観シナリオと悲観シナリオを作成しなさい」と指示しただけです。

しかし、もっと詳しいシナリオをつくるなら、「米大統領選でバイデン氏とトランプ氏のどちらが勝つと、楽観シナリオと悲観シナリオに入るのか」とか、「米中央銀行であるFRB(米連邦準備制度理事会)の利下げはいつ行われるのか」といった具体的な質問をどんどん投げかけると、より内容が濃い回答が返ってきます。

――つまり、AIに突っ込んで何度も聞くことが大事になるわけですね。

柏村祐さん そのとおりです。「質問力」が問われます。「質問力」があるということは「構想力」があるということです。受け身の姿勢ではダメです。質問力を身につけるには勉強が欠かせません。

そして、楽観シナリオと悲観シナリオといった大雑把なシナリオだけでなく、シナリオA、B、C、Dとさまざまなシナリオを作って、将来を予測してみましょう。春は楽観、夏は悲観...と色々と組み合わせてみるのもアイデアです。
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