会社でどうでもいい仕事をこなしている(ようにみえる)おじさんは、なぜ存在するのか――。
そして、給料高いのはなぜなのか? 自分がどうでもいい仕事をせざるを得なくなったとき、どう取り組めばいいのか?
「あのようになりたくない」煙たい存在に思えてしまう
仕事をしていると「この人は何をしているのだろうか?」と存在に疑問を感じる同僚がいたりするものです。
とくに年配の同僚であったりすると、「あのようになりたくない」と煙たい存在に思えて仕方ない場合があります。
先日も、私が取材した広告代理店で若手社員から「どうでもいい仕事しているようにみえるおじさん」に対する不満の声を聞きました。
彼らが言うには、自分たちはクライアントに対して提案するため、日夜仕事に忙殺されている。お互いに忙しいけど、助け合って仕事をこなす日々だ。
ところが、職場でスローに動いている隣の部署にいるおじさんが目にとまり、イラっとすることがある。
そのおじさんのいる部署では、これまでに調査した業界動向とか統計分析を管理している。でも、具体的に何をしているのか? 所属しているおじさんが何人もいて、パソコンに向かっているけど、緊迫感なく画面を眺めているようにみえる。
おそらく、ネットで仕事と関係ない芸能情報でもみているに違いない。それで給与をもらっているなんて許せない......。
このように、妄想も含めて、大いに不満を抱いていました。
同じような気分の人は世の中にたくさんいるかもしれません。でも、なんでそんなおじさんが存在しているのでしょうか? 今回はどうでもいい仕事をしている人の存在意義について考えてみたいと思います。