2024年4月27日の試合前時点で、現在最下位のヤクルトだが、首位・阪神とはわずか3ゲーム差だ。まだまだ巻き返しのチャンスは十分にある。
ファーム調整中の投手・清水昇と高橋奎二がカギ
4月26日の阪神戦(甲子園)は8-2で快勝だった。右ひじの違和感で出遅れていたエース・小川泰弘が今シーズン初先発で7回2失点と好投を飾って初勝利をマークしたことが、最も明るい材料だろう。
打撃面では、村上宗隆、オスナ、サンタナに加え、下半身のコンディションから山田哲人が復帰した打線は破壊力十分だ。86得点はリーグトップ。
さらに白星を積み上げていくためにカギを握るのが、投手陣だ。80失点、チーム防御率3.52はいずれもリーグワースト。奮起を求められるのは、ファームで調整中の清水昇と高橋奎二だ。
21年には日本記録の50ホールドをマークするなど最優秀中継ぎ投手を2度受賞する実績十分の清水だが、今シーズンは10試合登板で0勝3敗2セーブ2ホールド、防御率9.00と不安定な投球が続き、26日に抹消された。
侍ジャパンのメンバーで昨年のWBC制覇に貢献した高橋も力を発揮しきれていない。左のエースとして一本立ちしてほしいが、4試合登板で1勝1敗、防御率4.15。制球が定まらず四球で崩れるケースが多い。清水と同様にファームで調整することが決まった。