三宅一生は「もう一枚の皮膚」をデザインした バレーダンサーのウイリアム・フォーサイス、偲ぶ映画で回顧

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   2022年8月に死去したファッションデザイナー三宅一生さんを偲ぶ記録映画が完成して2024年4月22日、東京都内の映画館で関係者らを招いて上映された。

   コロナ禍の期間に亡くなった人たちを忍ぶ会はさまざまなかたちで開かれているが、三宅さんの場合は約1時間の記録映画上映だった。

  • 三宅一生さん(写真:ロイター/アフロ)
    三宅一生さん(写真:ロイター/アフロ)
  • (写真はイメージ)
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  • 三宅一生さん(写真:ロイター/アフロ)
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1993年発表の代表作「プリーツ・プリーズ」をめぐる秘話

   映画製作のプロヂューサーは、三宅デザイン事務所会長の北村みどりさん。「三宅の声を聞いたこともない社員が多いので、是非見せたいと思って」と話している。映画の中で三宅さんは、新しい作品を生み出すたびにその思いを語っている。

   折り目がある「プリーツ・プリーズ」は1993年の発表だが、扱いが簡単で携帯しやすく、今も人気の代表作だ。「工業技術を活用するといってもプラスティックではない」と、彼は東北地方に出かけ、眠っていたプリーツの加工機械を、最新デザインに活用することを考えた。

   当時人気のバレーダンサーのウイリアム・フォーサイスが、新作バレーにプリーツ・プリーズを起用した。三宅さんは「デニムのパンツは膝を曲げて戻すと形が元に戻らない。格好が悪い」とフォーサイスを口説いたという。

   記録映画でフォーサイスは「あれはanother skin(もう一枚の皮膚)だった」と称賛している。

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