イエレン米財務長官「介入はまれなこと」発言の真意
――しかし、米国のイエレン財務長官が4月25日、ドル円相場に関して「為替市場への介入はまれな出来事であるべきだ」と発言しています。
これは、日本政府・日銀に対する介入への牽制ではないですか。
熊野英生さん それでも日本政府・日銀はやるでしょう。やらないと、フリーフォール(自由落下)になり、1ドル157円、158円にすぐいってしまいます。
イエレン財務長官の発言の真意は、日本の為替介入によって、日本政府が外国為替資金特別会計(外為特会)に持っている米国の長期国債をキャッシュ化して、円買いドル売りの資金に使うと、米国の長期金利が上がって困るということです。
米国としては、米政府の国債管理政策をかき乱してほしくないということです。