「リード面に目をつぶるというのが原監督の考え方」
「阿部監督には、対戦チームのピッチャーがよいので、大城選手を起用して攻撃力を上げて勝ちに行こうという発想はないと思います。対戦チームのピッチャーがよくても、自軍のピッチャーがあまり失点をしないだろうと考えた時に、守備にリスクのあるキャッチャーを起用するということはしないでしょう。これはキャッチャー出身の監督の考え方です」
そしてこう続けた。
「野手出身の監督であれば、対戦チームのピッチャーがなかなか打てるピッチャーではないから、攻撃力を上げるために、配球面で劣っても少しでも打てるキャッチャーを使う傾向にあると思います。昨シーズンに関して言えば、大城選手は攻撃力のあるキャッチャーなので、リード面に目をつぶるというのが原監督の考え方だったと思います。キャッチャー出身と野手出身の監督では、キャッチャーに対する考え方がだいぶ違うと思います」
今シーズンは投手陣が安定しており、4月25日時点でチーム防御率1.83は両リーグ通じてトップで、46失点はリーグ最少だ。橋上氏は投手陣の好成績の陰に捕手の存在があるとした。
「昨年と比べて明らかに投手陣が整備されている。新戦力もいるが現有の底上げがメインになっている。もともと持っている能力をキャッチャーが引き出している。大城選手は小林選手が試合にでることによってベンチから学ぶことが多く、刺激を受けていると思います。今のところ、小林選手とコンビを組んでいる菅野投手と高橋投手の成績がよく、その他のピッチャーも全体的によいので、阿部監督のキャッチャーの起用法は十分に機能していると言ってもいいと思います」
2つの貯金でリーグ2位につける阿部巨人。26日から敵地・横浜スタジアムでDeNAと3連戦を予定している。