「中日の生命線は投手陣」
スポーツ紙デスクはこう指摘する。
「中日の生命線は投手陣です。先発が試合を作り、救援陣をつぎ込んで逃げ切るのが本来のスタイルです。今シーズンは頭数がそろっているが、絶対的エースと呼ばれる存在がいない。連敗すると、歯止めが利かないのが不安要素です。柳は慎重になりすぎて四球から崩れるケースが目立ち、メヒアも制球が甘いのではじき返される。左肘手術明けの大野も本来の状態には程遠い。小笠原慎之介と共に、高橋宏斗が本来ならエース格として稼働してもらわなければ困るのですが...」
昨年(2023年)のWBC世界一に貢献するなど、球界を代表するエースとして期待が大きい高橋宏だが、今シーズンは春先から、投球フォームで試行錯誤して制球が不安定なため、開幕2軍スタートになっている。
高橋宏はファームでもなかなか状態が上がらなかったが、4月20日のウエスタン・リーグのオリックス戦(ナゴヤ)に先発登板し、7回3安打2失点と復調の気配を見せている。
早期の1軍昇格はなるか。再び上昇気流に乗るために、必要な右腕だ。(中町顕吾)