髪の毛は白くなるし、現実的で批評的にはなるし...
さまざまな経験を踏まえて「価値観が多様であることを認めることができる」という点についても、Aさんはまったく自信がないという。
「多様性が大事なんていうけど、おじさんにはそんなフワフワしたものは目的にならないんですよ。戦わなければならないときには、メンバーの考え方や属性の画一性が必要なときもある。場数を踏んで現実を冷ややかに見ているのが、おじさんなんです。あまり理想化しないで欲しい」
なお、「おじさん」に変化して欲しい点、改善して欲しい点の中には「相手の意見を尊重し、自分の意見を押し付けない」「清潔感の維持」「ジェンダー平等への意識向上」「若者への理解と支援」などがあげられている。
「苦手・避けたい・軽蔑する」と感じたおじさんの特徴には「偉そうで他人を見下す態度」「固定観念が強く頭が硬い」「高圧的で批評的」などの言葉が並ぶ。Aさんは「自分がそうなっていると認めざるを得ない」と諦めている。
「髪の毛は白くなるし、現実的で批評的にはなるし、自分ではそのつもりがなくても偉そうに見えるのはしょうがないんですよ。誰もがそうなる。白髪を染めて黒髪にして若々しくしろって? 冗談じゃないという感じですね」