「Vポイント」船出から2日連続で不具合 システム統合直後のトラブルでライバルとの競争に影響は

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   Tポイントと統合した新生「Vポイント」。サービス開始初日から2日連続で、決済時に表示するカード「モバイルVカード」が利用できない不具合が発生した。

   各社のポイント競争が激化するとみられるなか、出だしからトラブルが続いたVポイント。今後に影響する可能性はあるのか。

  • 新生Vポイント(三井住友カードのプレスリリースより)
    新生Vポイント(三井住友カードのプレスリリースより)
  • 今回で利用を避けても今後使うようになるだろう
    今回で利用を避けても今後使うようになるだろう
  • 新生Vポイントの不具合
    新生Vポイントの不具合
  • TポイントとVポイントの統合(三井住友カードのプレスリリースより)
    TポイントとVポイントの統合(三井住友カードのプレスリリースより)
  • 新生Vポイントを使える企業(三井住友カードのプレスリリースより)
    新生Vポイントを使える企業(三井住友カードのプレスリリースより)
  • 新生Vポイント(三井住友カードのプレスリリースより)
  • 今回で利用を避けても今後使うようになるだろう
  • 新生Vポイントの不具合
  • TポイントとVポイントの統合(三井住友カードのプレスリリースより)
  • 新生Vポイントを使える企業(三井住友カードのプレスリリースより)

システム統合直後はトラブル起こりやすい

   2024年4月22日、ポイント残高の確認ができないなどの不具合が発生した。「Tポイント」の公式サイトは、22日12時15分~23日 21時、モバイルVカードが表示不安定になったと説明している。

   利用者が新生Vポイントを貯められなかった場合、該当レシートを添付して申請フォームから問い合わせれば、ポイントが付与される。

   SNSでは、トラブルを報告する投稿が相次いだ。2日連続の不具合に苦言を呈する声が上がった一方、「初日だから仕方ない」などと擁護する声も上がった。

   ITジャーナリストの井上トシユキ氏に聞いた。システム統合直後はどうしてもトラブルが起こりやすいと話す。システムごとに異なる処理コードが割り振られている場合が多く、統合するには処理コードを統一する必要がある。

   例えば入金の処理コードが、システムAで「1」、システムBで「2」と異なる場合、これらの番号を「1」に統合する必要がある。だが、もともとBは「2」だったため、統合後に処理できないことが起こるそうだ。生じるトラブルを完全にゼロにすることは難しいという。

「コンピューターシステムにおいては、今回のようなトラブルが起こるものだという認識を持ったほうが、不具合に対して腹を立てずにすむと思います」

「ポイント競争」は続くが

   Vポイントの登場で、効率性や還元率のポイント競争は起こるだろうと井上氏は考える。一方で「多くの人は複数のポイントサービスを適宜使い分けているため、1つのポイントサービスが独り勝ちすることは起こりづらいのではないか」と指摘した。

   今回のシステムトラブルを受けて、Vポイント以外を使うようになったユーザーがいたとしても、今後再び使うようになるだろうと井上氏はみている。

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