巨人が2024年4月24日の中日戦(東京ドーム)に敗れて貯金1に逆戻り。9試合連続2得点以下と打線がつながらない。
萩尾匡也、佐々木俊輔ら若手は奮闘しているが
対戦相手の中日は5連敗中と失速気味なだけに、巨人は連勝して勢いに乗りたかった。ところが、本塁が遠い。先発の赤星優志は7回3失点と試合を作ったが、打線が援護できない。
2点を追いかける2回に萩尾匡也の右中間適時三塁打、岸田行倫の右犠飛で同点に追いついたが、3回以降はゼロ行進。5回以降は無安打で二塁すら踏めなかった。
「中軸を打つ坂本勇人、丸佳浩の状態がイマイチなので、たたみかける攻撃ができない。萩尾、佐々木俊輔を筆頭に若手は奮闘していますが、相手バッテリーからみて、怖いなと感じるのは4番の岡本和真だけじゃないですかね。打線に怖さを感じないのが気がかりです。連打はそうそう出るものではないので、得点を取るために工夫も必要になってくる」(スポーツ紙記者)
坂本勇人、丸佳浩が本調子ではなく
巨人のチーム防御率1.82はリーグトップだが、ひるがえって攻撃面は54得点とリーグ5位。岡本和真は打率.310、3本塁打をマークしているが、坂本は打率.234、丸は打率.237とふるわない。
ただ、7連勝で首位を快走する阪神も4番の大山悠輔が打率.220、5番の佐藤輝明が打率.193と決して本調子ではない。
ローゲームで白星を重ねるには、小技を絡めたり四球で得点に結びつける工夫が必要となる。
阿部慎之助監督は、阪神・岡田彰布監督の野球を参考にしている部分が多い。就任1年目で、試行錯誤する部分もあるだろう。
ここから打線をどう構築するか。手腕が問われる。(中町顕吾)