2年連続最下位からの巻き返しを狙う日本ハムが、開幕ダッシュに成功している。
新庄監督、就任以来最多の「貯金4」
4月23日の楽天戦(楽天モバイル)は、1点リードの8回。開幕から8試合連続無失点中だったセットアッパーの金村尚真が、代打・茂木栄五郎にソロを被弾。試合を振り出しに戻されたが、ここで楽天の勢いに飲まれずに、救援陣が踏ん張る。
さらに打線が、最後に応えた。同点の延長12回2死二、三塁の好機で途中出場の上川畑大悟が左前にはじき返す決勝打。引き分けを挟んで今シーズン初の5連勝を飾り、新庄剛志監督就任以来最多となる貯金4に増やした。
就任3年目を迎えた指揮官の采配にも変化が見られる。
過去の2年間は、若手育成の観点から、失敗に目をつむって我慢強く起用し続けてきたが、今年は勝負に徹する姿勢を見せている。
野村佑希が打撃不振で今月12日にファーム降格。新外国人のスティーブソンも打率.118と状態が上がらず、登録抹消された。
一方で3番・万波中正、4番・マルティネスは開幕から打順を動かしていない。マルティネスは開幕から快音が聞かれず打率が0割台まで落ちたことがあったが、最近6試合でマルチ安打が4試合と復調気配だ。