コーヒー飲んでいるうちに到着!?
リニア中央新幹線が2037年に品川駅から新大阪駅まで開業したら、1時間7分。車内販売はないだろう。この時間だと、1冊の鉄道ミステリーも読み通せない。なおすでに西村京太郎は亡くなった。
現在、東海道新幹線の主要駅のホームには、コーヒーやアイスクリームの自動販売機がある。そういったものが、リニア中央新幹線の駅にも設置されることになるはずだ。
となると、品川駅ホームでコーヒーやアイスクリームを買ってリニア中央新幹線に乗りこんで、硬いアイスクリームをなんとか食べつつ、コーヒーを飲んでいるうちに新大阪まで着いてしまうのでは。
ただ、2037年というのはいまから13年後。現在45歳の筆者は、58歳になってしまう。リニア開業後まで生きられるのかという年齢の人もいるかもしれない。
いまは新幹線車内をオフィスに、というサービスも実施されている。それどころではないほど、乗車時間が短くなって、リニア中央新幹線が開業するといろいろと変わるのではないだろうか。(小林拓矢)
筆者プロフィール
こばやし・たくや/1979年山梨県甲府市生まれ。鉄道などを中心にフリーライターとして執筆活動を行っている。著書『関東の私鉄沿線格差』(KAWADE夢新書)、『JR中央本線 知らなかった凄い話』(KAWADE夢文庫)、『早大を出た僕が入った3つの企業は、すべてブラックでした』(講談社)。