最近6試合で3敗3分けと白星から1週間から遠ざかった巨人。その原因が6試合で計4得点とつながりを欠く打線だ。
坂本勇人から、丸佳浩に変えたが...ここ2試合は快音なく
ポイントを握るのは5番打者だろう。
開幕から坂本勇人が担っていたが、23打席連続無安打と状態が上がってこない。
19日の広島戦(マツダ)では2番に入ったが、6打数無安打3三振。3番で起用された翌20日の同戦では猛打賞を放ち、21日も3番で3打数1安打だった。
坂本の打順が変更されたことで、18日の阪神戦(甲子園)から4試合連続で5番起用されたのが丸佳浩だった。
18日は猛打賞をマークし、19日は3四球を選んで出塁した。ただ、20日以降は2試合連続無安打。得点圏打率.182は物足りない。
「5番を打つ打者の状態が良ければ、岡本と勝負せざるを得ない」
5番が固定できないことで、不動の4番を務める岡本和真のマークも厳しくなる。最近6試合では24打数4安打、打率.167、0本塁打、1打点。
スポーツ紙デスクは
「相手からすれば岡本で無理に勝負する必要がないので、ストライクゾーンになかなか来ない。5番を打つ打者の状態が良ければ、岡本と勝負せざるを得ない状況になる。キーマンは5番打者だと思います」
と指摘する。
ヤクルトは4番の村上宗隆が最近4試合で3本塁打と量産体制に入っているが、後を打つ5番・サンタナの存在が大きい。
サンタナは4月23日試合前時点で、打率.328、1本塁打、10打点で得点圏打率.533と勝負強さが際立つ。
相手バッテリーからすれば、走者をためてサンタナに回したくないので、村上を簡単に歩かせられない。ストライクゾーンに入った球をミスショットせず、スタンドに運んでいる村上もさすがだ。
巨人は23日から中日3連戦を迎える。得点力を上げるため、阿部慎之助監督は打線のテコ入れを敢行するか。5番で起用される選手が注目される。(中町顕吾)