コンビニ大手は業績好調も来店客数はコロナ前に戻らず 客離れ続くか否かの鍵握る実質賃金の上下

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商品単価は上がり続ける傾向

   売り上げの仕組みを単純化すると、「客数」と「客単価」の掛け算。客数は減っていくため、客単価上昇に繋がる買い上げ点数を増やす施策が必要になる。「一番簡単な方法は、当たり前で、簡単では無いですが利用者が買いたくなるような魅力的な商品を開発することです」。

   渡辺氏は、今後も商品単価は上がり続ける傾向にあると予測する。昨年はエネルギーや原材料高とグローバルの影響による商品単価アップだったが、賃上げの原資を確保、トラックドライバー不足の影響による輸送費高騰など今年は夏に向けて国内の影響によるものとなっていきそうだ。この環境下で賃上げが追いつかず実質賃金が下がり続けた場合、定価販売のコンビニに行かない人が増える可能性もある。

   しかし、4月以降の賃上げで実質賃金が上がる見方もある。賃上げが始まり、世の中の節約意識が変われば、コンビニの来店客数や営業利益が高水準で継続の可能性もあり、国民の誰もが訪れるコンビニの動向は、国内経済の先行きの重要なバロメーターとなりそうだ。

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