ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手は2024年4月21日(日本時間4月22日)、ニューヨーク・メッツ戦に2番・指名打者(DH)で先発出場。今シーズン5号ホームランを放ち、松井秀喜さんの持つメジャーリーグ日本人通算本塁打記録を抜き、単独トップに立った。
大谷の打球にライトは1歩も動がず...
松井秀喜さんのメジャー通算本塁打175本に並んでから7試合ホームランが出ていなかった大谷。第1打席はカウント1-2から低めの球を空振りし三振。
第2打席で2球目の真ん中に入った甘い球をとらえると、ライトは1歩も動くことなく、打球はあっという間にスタンドに入った。今シーズン5号となる2ランホームラン。そして、MLB通算176号となり、日本人のメジャー通算本塁打記録で単独トップに立った。
本塁打記録の更新にXでも「ついにきたー」「ついに出ましたね日本人最多本塁打記録おめでとうございます!」「大谷さーーん!やりましたねーー!」「最高の目覚ましホームラン!おめでとう」「これから何本ホームランが出るのか楽しみです」など祝福のコメントが多数寄せられた。
第3打席はピッチャー強襲のヒット、第4打席は四球で、この日は3打数2安打1本塁打2打点の活躍。今季打率を.368とし、打率リーグトップに立った。
試合は10対0でドジャースが勝ち、連敗を3でストップさせた。
「早く打ちたいなと思っていました」
大谷選手は試合後のインタビューで、松井さんの本塁打記録を抜いたことへの感想を聞かれると、「素直に嬉しいですし、前回のホームランから(時間が)かかっているので、早く打ちたいなと思いつつ、今日打てたので、まず安心と喜びがあります」と語った。
また、メジャーに来て松井さんの本塁打記録を抜くことは、目標としてあったのか、については「最近になってどのくらい松井さんが打っていたか知ったので、初めからではないですが、知ってからは目標にしていましたし、早く打ちたいなと思っていました」と回答。
そして、松井さんのようにポストシーズンで活躍することが次の目標か聞かれると、「そうですね。その前に監督の記録を抜きたいなと思います」とユーモアを交えて話すと、笑いが起こった。
大谷選手が言及した「監督の記録」とは、日本生まれの選手がドジャース在籍時に打った本塁打数のことで、1位は沖縄県で生まれたデーブ・ロバーツ監督の7本。ロバーツ監督の記録にあと2本と迫った。