世界文化社から発売された絵本「野球しようぜ!大谷翔平ものがたり」について、賭博問題による刑事訴追を受けた水原一平容疑者(39)の姿を重版で消す措置が取られたことが分かった。
絵本から水原容疑者が消えたとX上で話題になり、世界文化社(東京都千代田区)がこの措置を取ったことを取材に認めた。3刷目から対応したといい、「大谷選手サイドと協議をした結果、修正致しました」と説明している。
大谷選手とロバーツ監督がやや右にずれて真ん中付近に
この絵本は、米メジャーリーグで活躍する大谷翔平選手(29)の半生を描いており、大谷選手の特別な協力を得て2024年3月20日に発売された。とりごえこうじさんが文、山田花菜さんが絵を手がけており、価格は1760円(税込)。
題字は大谷選手の直筆で、そのインタビューや写真も巻末に載っており、大谷選手と世界文化社は共同で売上の一部を日本赤十字社に寄付するとしている。
同社の発表によると、話題が多い大谷選手の絵本は、発売と当時に人気を呼んで、1か月足らずで3刷重版して累計9万部を突破し、「絵本では異例の初速です」とした。
全32ページのうち、当初は、水原容疑者が描かれたページがあった。大谷選手が新たに入団した米ドジャースのデーブ・ロバーツ監督と並んで笑顔を見せ、その左隣に水原容疑者もスーツ姿で立っていた。
ところが、4月18日になって、大谷選手の絵本から水原容疑者の姿が消えていた、とX上で比較写真が投稿され、波紋が広がった。水原容疑者がいなくなったページでは、大谷選手とロバーツ監督がやや右にずれて真ん中付近に来るようになっている。