プロ野球DeNA、日本ハムでプレーした野球解説者の高木豊氏(65)が2024年4月17日にユーチューブを更新し、右足を負傷した高橋周平内野手(30)の離脱がチーム与える影響などを独自に分析した。
「中日にとって高橋の離脱は痛いが、止まるわけにはいかない」
高橋は16日のヤクルト戦(バンテリンドーム)の5回に右足を痛めて途中交代。名古屋市内の病院で検査を行い「右外側ヒラメ筋損傷」と診断され、出場選手登録を抹消された。代わりに辻本倫太郎内野手(22)が1軍に昇格した
高橋は開幕から「3番サード」でスタメン出場し、打率.266、4打点を記録。守備では安定感をみせ主力としてチームの快進撃を支えていた。負傷した高橋に代わって、オルランド・カリステ選手(32)がサードの守備についている。
高木氏は高橋の守備力を高く評価し、「1点を防ぐ守備をしていた。守備が抜群にうまい。反応もよい。そういう意味では痛い」とし、中日の内野事情を解説した。
「中日にとっては痛いが、止まるわけにはいかない。辻本を上げてきた。辻本をどう使うかは別問題として、カリステも(サードが)できる。そういう意味では、人がいる状況になってきた。去年と全然違う。あんまり心配はしていない。カリステをどこにどう置くか。それが一番だと思う。山本(泰寛)、村松(開人)もいる。田中(幹也)はセカンドで頑張っている。そこら辺でのやりくりを今年はできると思う」
快進撃を続けるチームにとって、高橋の戦線離脱は痛手となったが、「代役」のカリステが立浪和義監督(54)の期待に応えた。17日のヤクルト戦に「6番サード」で先発し、0-0の6回に2点タイムリーヒットを打ち、これが決勝点となって2-0で勝利した。
高木氏は「(カリステのサードは)固定かどうかは分からないけども、まず一番手はカリステでいってほしい。あのダイナミックな身体能力の高さとか見るとカリステは魅力がある」と称賛し、高橋離脱後のチームをこう予測した。
「3番はカリステで十分」
「チームの状態、雰囲気を見ると申し訳ないが、高橋周平がいなくなったからといって、ガタガタと崩れることはないと思う。モチベーションを保って『周平が帰ってくるまでみんなで頑張ろう』と。そういった雰囲気がある。それは見ていて感じるものがある。チームがガタガタになることはないと思う」
そして、再びカリステの実力を称賛し、猛プッシュした。
「3番はカリステで十分。彼は昨年の後半から日本の野球に慣れてきてホームランも打てるバッター。3番で何も問題ない。足も速いし。周平と同じような打率で守備ができるのならカリステ。抜けた穴を埋めるのであればそれ相応の3番にふさわしい人間を使うべき。だからカリステ」
中日は17日時点で、10勝4敗2分けでリーグ単独首位に立つ。チーム防御率1.74はリーグトップで、30失点はリーグ最少だ。2年連続最下位から一転、立浪監督3年目の今シーズンはセ・リーグの主役に躍り出た。
中日の快進撃に高木氏は「山あり谷ありでシーズンは長い。予測すれば(高橋は)交流戦、あと1か月あたりで帰ってくると思う。その時も(チームは)いい状態をキープしていると思う」と太鼓判を押した。