小中学校の生成AI利用、親の37%賛成...迷いも4割 不安は「子どもがトラブルに巻き込まれないか」専門家のアドバイスは

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「わが子が遅れをとらないために必要?」

   今回の結果をどう受け止めたらよいのか。J‐CASTニュースBiz編集部は、調査をまとめたモバイル社会研究所の水野一成さん(子ども・シニア・防災調査担当)に話を聞いた。

――「賛成」が37%、「反対」が21%、「わからない」が46%と、賛成が反対を上回る結果が出ましたが、どうみていますか。

水野一成さん ここでは「わからない」が約半数という点に注目しています。生成AIが何か、また授業でどのように使われるかが、なかなか想像できない親も多く、その結果が表れたのではないでしょうか。

また、「賛成」と答えた親の中にも、もろ手を挙げて賛成というより、いろいろと不安なこともあるが、今後の生成AIの影響力が大きくなっていくと思われるトレンドの中で、「わが子が遅れをとらないために必要」と思い賛成した人も含まれていると思います。

――親の年齢が低い(若い)ほど「わからない」人の割合が多いことが不思議です。スマホの例でもそうですが、若い世代ほどICTスキルが高く、「賛成」か「反対」かがはっきりするのではないでしょうか?

水野一成さん 親の年齢が若いことは、相対的に子どもの学年が低いことが関連している可能性があります。子どもが低学年の場合、自分の子どもが授業で生成AIを利用することが想像しにくい結果かと思われます。

――なるほど。しかし、「賛成」か「反対」かに関しては、年齢が若いほど「賛成」の割合が高いとあります。これはどういう理由が考えられますか。やはり、若い親はICTスキルが高いから、いずれ、子どもの教育には生成AIが必要になると考えているということでしょうか。

水野一成さん 若い親のほうが、ご自身でもスマホ利用に対する抵抗感が少なく、新しいものに対する抵抗感も低いということが要因のひとつであると考えます。
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