「井上は間違いなく世界最高のファイターである」
このようや経緯を踏まえた上で「SPORTING NEWS」は井上の本格的な米国進出問題に言及した。
記事では「井上尚弥はアメリカで戦う必要があるのか?」と投げかけ、「答えはノーだ」と断言。その理由を次のように説明している。
「ロベルト・デュラン(パナマ)、アレクシス・アルゲリョ(ニカラグア)、ウィルフレド・ゴメス(プエルトリコ)など、後に殿堂入りを果たす他国出身の選手たちは皆、大金を手にする試合をアメリカで求めていた。しかし時代は変わる。アメリカが巨大な力を持つのは間違いないが、日本とイギリスは強力なボクシングの温床である」
そして、こう続けた。
「井上は間違いなく世界最高のファイターであり、パウンド・フォー・パウンド(全階級を通じて最強)のスーパースターだ。彼は生まれた国で成功を収めたのだから何かを変える義務はない」
井上は5月6日、東京ドームで元世界2階級王者ルイス・ネリ(メキシコ、29)を相手に、スーパーバンタム級4団体王座の防衛線を行う。