群馬県公式Xが2024年4月15日、群馬県が過去に使用していたインターネットドメインの一部について、第三者に再使用されたり、オークションに出品されたりしていることを確認したとして、Xや公式サイトで注意喚起を行った。
投稿を見た人からは、県のずさんな管理体制を批判する声が上がっている。
「本県とは全く無関係ですので、御注意ください」
群馬県公式Xは注意喚起の中で、「本県とは全く無関係ですので、御注意ください」としている。
Xのポストからは県ウェブサイトの注意喚起のページにリンクされている。その内容によると、すでに第三者によって再使用されているもの以外にも、ドメインオークションに出品されていることを確認したドメインが複数ある。
第三者に再使用されていることを確認したドメインは2つあり、ひとつは八ッ場ダム周辺の観光案内サイトで「やんば旅ナビ」の「yamba.jp」、もうひとつは繊維、木工、食品、地酒、伝統工芸品など、群馬県内の地場産業を応援するプロジェクト「Fashionable Gunma」の特設サイトで使われていた「fashionable-gunma.jp」だ。
16日現在、「yamba.jp」を開くと「ファクタリング うりかけ堂」として資金調達を斡旋するサイトにつながる。「fashionable-gunma.jp」は「おしゃれグンマ.jp」と題されたページに接続される。
まだ再使用はされていないものの、ドメインオークションに出品されていることを確認したドメインも2つ存在している。
ひとつは「群馬県自殺対策 | いのち・つなぐサポートサイト」で使用されていた「ikiru-gunma.jp」、そして一方は「ストップコロナ! 対策認定店MAP」で使用されていた「gunma-covid19.jp」だ。
いずれのサイトも「これらのドメインを使用したホームページについては、本県とは全く無関係ですので、御注意ください」としている。
「ドメイン代なんて高くても年間数千円なんだから維持すべき」
注意喚起を見た人からは、県によるドメインのずさんな管理体制に疑問の声が上がった。
有名企業や国、地方自治体など信頼度の高い団体が使用したドメインは、悪用目的で行政とは無関係のサイトに転用されることがあるためだ。これまでにも、地方自治体で使われたドメインの不適切な再使用はたびたび問題視されている。
「他人事みたいに気をつけてじゃないんだよ。県保有のサブドメイン使うか、ずっと保持し続けるかをちゃんとしてくれ。運用が杜撰すぎるし無責任」
「『ご注意ください』じゃなくてドメイン代なんて高くても年間数千円なんだから維持すべきなんだよなあ 維持した上で404 Not Foundにしとけば十分で」
「年間2000円程度のドメイン維持費で回避できるし、昨日今日に顕在化した問題ではないんだがな。例えば『ストップコロナ! 認定...』は5類化に伴っての正式廃止だった筈では? つまり、県はドメインが中古流通し県民に情セキュ上のリスクを与える事を理解しながら僅か2000円程度をケチったという...」
群馬県が過去に使用していたインターネットドメインが第三者に再使用されていることを確認しました。本県とは全く無関係ですので、御注意ください。詳細はリンクを参照ください。https://t.co/Dr4JJ8mjH4
— 群馬県 (@GunmaPref_koho) April 15, 2024