2024年シーズンのプロ野球は、開幕から5カードを終え、全チームとの対戦を終えた。
2024年4月15日現在、2年連続最下位からの巻き返しを狙う中日が貯金「4」、阿部慎之助監督が就任1年目の巨人も貯金「4」と開幕ダッシュに成功した。
一方で、リーグ連覇を目指す阪神は6勝8敗1分。波に乗り切れない戦いが続いている。
クリーンアップを担う選手たちがそろって低調
苦戦の要因は、打線がつながらないことに尽きる。
開幕の巨人戦から2試合連続完封負けを喫すると、4月7日のヤクルト戦(神宮)以降7試合連続2得点以下。
4番の大山悠輔が打率.167、0本塁打と状態が上がらず、佐藤輝明が打率.196、森下翔太が打率.157とクリーンアップを担う選手たちがそろって低調では苦しい。
岡田彰布監督は14日の中日戦(バンテリンドーム)でテコ入れに動き、佐藤を今シーズン初めて4番に抜擢。大山を5番、リードオフマンの近本光司を3番に据え、1番に木浪聖也と打線の並びをガラッと変えた。
投手陣が踏ん張り、2-1で逃げ切ったが、手放しでは喜べない。打線は4安打とまだまだ本来の姿に程遠い。
「打線がどん底の状態で借金2は御の字」
我慢の戦いが続くが、阪神を取材する記者は
「打線がどん底の状態で借金2は御の字です。大山、佐藤、森下が打ち出して得点力が上がれば自然と白星が積み重なるので、悲観する必要はない。
巨人、中日が好調ですが独走する力はないですしね。自慢の投手陣は健在なので岡田監督に焦りはないと思います」
と分析する。
他球団との対戦が一巡し、ここから上昇気流に乗れるか。
4月16日からの甲子園6連戦は巨人、中日を迎える。両球団の勢いを止めるためには、打線の奮起が求められる。(中町顕吾)