職歴にブランクがあると、採用ハードルが上がるのはなぜ?
Xでは、求職者側が感じる「企業の採用基準に対する疑問」が噴出することもあります。
転職活動に関して「職歴に空白期間があると評価が地に落ちるという、日本の人事システムをなんとかしてほしい」という投稿が注目されました。
投稿者は「短期間でも無職期間があるだけで(採用側からの)評価が最低になるほど厳しい理由がわからない」として、他のXユーザーに意見を求めました。
投稿に対するXユーザーの反応を見ると、日本では職歴にブランクがあると転職活動のハードルが上がりやすいという事実を認めつつも、
「(空白期間について)採用側が『なるほどね』と納得できる説明があれば大抵問題ない」
「職歴に穴で評価が落ちてると思いがちだけど、(複数候補者がいる場合)職歴に穴を開けていない人と比べて相対的に穴のある人が落とされるだけ」
といった冷静な指摘が多く見られました。
「職歴に穴」があると評価が地に落ちる日本の人事システムをなんとかしてほしい。「穴」があると厳しくなる理由が全然わからない - Togetter
元採用担当であり、面接官トレーナーとして活動する新田龍さんも反応。
ブランクがある人の採用ハードルが上がる理由について、日本では人柄や潜在能力を重んじる「メンバーシップ型雇用」を取る企業が多いこと。また、他国に比べて「解雇規制」が厳しく、採用段階でなるべくリスクを避けたいという風潮がある、といった背景を挙げています。
そのうえで、ブランクがある人に向けて
「ブランクに至った経緯や、ブランク中の過ごし方について説明し、面接官を納得させる」「ブランクが無い候補者と比較されるようなポジションの採用を受けない」
といったアプローチを提示しました。
求職者側の疑問に、採用経験者がリアルタイムで答えるという展開も、Xならではと言えるでしょう。