バーチャル店員のサイネージが誕生だ。デジタルソリューションを手掛けるkiwami(東京都千代田区)が開発した、バーチャルキャラクターによる接客「xR Cast」をサイネージに活用。埼玉県和光市にある本田技術研究所内の売店「ベルダ」に導入された。
ベルダは、24時間営業。店内が無人の時間帯に、バーチャル店員サイネージのアバターが人感センサーで客の来店を感知し、挨拶やオススメ商品の紹介を行う。
機械音ではなく生音声の吹き込み
kiwami・CDの泉川晴香さんよると、ベルダは17時30分~朝8時は無人時間帯だ。その間、利用者にただ無機質に商品を提供するだけで接客がない点を、複数の買い物客から指摘されたという。そのため、便利さと、利用者が楽しい気持ちになれるようにと、デジタル体験ができる今回の製品開発に至った。
バーチャルサイネージを導入してから、「バーチャル店員のデザインが、かわいい」と評判は上々だ。サイネージの店員は、機械音ではなく生音声の吹き込みをつかって話す。その声で、来店者に励ましの言葉をかけるので、「こんな事を言って欲しい」「こんなゲームがしたい」などの要望が、利用者から想像以上に集まっていると担当者は明かす。
今後は、バーチャル店員のモーションやセリフのバリエーションを増やし、クーポン発行など活用の幅を広げたいとのことだ。