街で当事者見かけたときは「温かい無視」してほしい
実は小学生の頃はチック症について隠したいという気持ちが強かったといい、「人前ではチックを出さないように、バレないようにという風に生活してきたので、疲れました。それに、仲のいい友達に知られるのが怖くて、友達付き合いもあまり積極的にできなかったです」と振り返る。
YouTube活動は周囲の友達が応援してくれているほか、チック症の子を持つ親や当事者からも反響が寄せられるという。発信するようになってから、タカハシさんは「生きやすくなった」と明かす。
「障害をオープンにして、『それが自分だ』という風に思えたので、生きやすくなりました。自分の症状を隠さなくてもいいんだっていうか、(周囲が)わかってくれるんだっていうことが自分でも納得できたので」
街中などでチックの症状が出ている人を見かけたときは、「温かい無視」をしてほしいと伝えた。
「よく言われることだと思いますけど、『温かい無視』という言葉があります。『この人はきっと大変なんだろうな』という思いやりを持って、あえて無視をする、放っておいてくれるとありがたいです」
トゥレット症の当事者へ向けては「僕よりも大変な症状を持っている方もいるので、そういう方に対して、同じ当事者として、一緒に生きていける道を模索できたらなと思っています」と呼びかけた。