「外出するということ自体がとても疲れます」
日常で困るのは、「行きたいところに行きづらい」ことだと明かす。
「映画館など静かにじっとしなくてはならない場面では、チック症状を我慢しないといけないのでとても疲れます。 あとは常に、自分のチックの症状のことについて周りにどう思われているのが気になるので、外出するということ自体がとても疲れます」
映画館などで声のチックが出そうになる時には「体に力を入れて、物理的に声が出ないような状態を作っています。肺の中に空気がなければ声って出ないじゃないですか。だから、吐ききった状態でしばらく我慢して......というように。あとは例えば、肩を上げたくなる症状の時は、手を太ももにぐっと押し付けると上がらないじゃないですか、物理的に。そういうふうにして、体の動きに制限をかけています」という。
しかし、すべての症状を抑えられるわけではない。「これをやればチックが収まるというものはなかなかなくて、常に試行錯誤しています」と明かした。