誤解受けやすい「トゥレット症」、街で当事者見かけたら? 向き合い方を考える

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「常に自分に対して不都合な症状が出る」

   トゥレット症の当事者でYouTuberの「チック症のタカハシ」さんは、自身の症状や生活について、YouTubeで発信している。J-CASTニュースは2024年4月5日、タカハシさんに、どのように自身の症状と向き合ってきたかを取材した。

   タカハシさんは「小学校2年生くらいの時には、瞬きや首振り、小声が出てしまうといった症状が出ていて」といい、小児科でチック症の診断を受けた。高校生になる頃に、チックの症状に変化が現れたと明かす。

「最初の頃は瞬きだけだったり、首を振ったり、白目を剥いたりとか、単純に1個の動作をピッてやっちゃうという感じの症状が多かったです。だんだん年を取るにつれて、音声チックが出てきたり、例えば中指を立てるとか、行為が意味を持ったり思考に絡んでいるように見える複雑なチック症状が出たりするようになりました」

   現在の症状としては、瞬き、白目を剥く、体が全体的に動く、中指を立てる、特定の人に向けているわけではないが小声で「死ね」と発言する、肘や足を壁や地面にどんどんとぶつけるといったものがあるという。

「基本的にはやってはいけないことをやってしまうので、映画館とか図書館とか、静かな場所に行くと声のチックが出やすくなります。あとは隣に、特に見てはいけない人がいると見たくなることもあります。常に自分に対して不都合な症状が出るって感じですね」
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