紅白歌合戦は「生の長時間番組」でも「省力化しようなどという発想は微塵もない」
となると、世の中全体が休もうとする大みそかに「生放送の長時間番組」が放送されることが多いのも納得がいく(23年の12月31日にはTBS系で「WBC2023 ザ・ファイナル」が生放送された)。ただ、その一方で、NHK紅白歌合戦は「長時間かつ生放送」の番組である一方、放送の数日前からリハーサルが連日開催されるなど、お世辞にも「省力化」とは程遠い状況。「本末転倒」になってはいまいか。
「紅白は国民的番組であり、もはや超越的存在。大みそかという世の中的には『休み』になっている中でもたくさんの労力をかけて放送する意義がある番組と言えましょうから、『生放送の長時間番組』であっても省力化しようなどという発想は微塵もないと思います。お金と手間をかけて、NHKの『キラーコンテンツ』として制作されているはずです」
最後に、影山氏はこれに関連させる形で「ニュースーン」の今後を占った。
「となれば、『ニュースーン』の今後の成功は、視聴者から『省力化しているな』と思われない充実した内容を提供することにかかっているのではないでしょうか。生放送ですから、大事件が起きた場合などはすぐに対応できるわけで、そのような対応を丁寧に行っていけば、自ずと視聴率は上がるでしょう」
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)