いなば食品の社宅はなぜ「ボロ家」なのか 入社辞退続出問題に会社釈明「すべてが後手後手、誤解受けた」

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「担当者が入院・死亡するなどしてリフォームが遅延」

   文春報道やX投稿について、いなば食品の広報担当者は4月12日、J-CASTニュースの取材に応じ、入社辞退の状況を説明した。

   それによると、老朽化した社宅は、静岡市内に6棟あるうちの1棟で、社宅の数が足りなくなったため、新しく契約した。築40年ぐらいの一戸建て賃貸物件だというが、リフォームしてきれいにする予定だった。

   ところが、社宅を担当していた副社長が23年10月に緊急入院し、24年1月に入って亡くなった。この期間は、社宅についての詳細な指示ができず、3月に入って、別の担当者を急きょ任命したが、リフォームの日程がずれ込んでしまったという。

「3月26日か27日に、新入社員予定者に社宅を案内しましたが、この老朽化した状態で入居すると勘違いされ、親の抗議まで受けてしまいました。給料についても、募集要項に載っていた22万6000円は、一般職ではなく総合職になります。一般職は、18~19万円ぐらいになると説明していましたが、もっと丁寧にすべきだったと真摯に反省しています。労働条件通知書を渡さなかったのは、配属先で手当が付いたりして額が違うため、後で渡そうとしたためです。すべてが後手後手に回ってしまい、誤解を受けてしまって申し訳なく思っています」

   なお、静岡本社の工場では、一般職の新入社員19人のうち16人が辞退したとした。19人は、すべて大卒の女性だったという。いなば食品には、計98人が入社し、うち一般職は43人、総合職は55人としている。

   こうした内容については、同社のサイトにその後、お知らせとして出ている。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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