アダストリア(東京都渋谷区)は、ファッション特化型のメタバースマーケットプレイス「StyMore(スタイモアー)」を2024年4月10日にオープンした。サンリオ(東京都品川区)の参入が決定し、今後さまざまな衣装を提供していくという。
簡単に着せ替えできる
「StyMore」は、メタバースからブランドを知ってもらい、現実でもファンになって欲しいという思いから立ち上げられた。3Dモデルを制作するクリエイターや企業が連携してメタバース内での事業を展開。今後は、個人と企業を繋げるプラットフォームを目指すという。
StyMoreのウェブサイト上で、デジタルファッションアイテムが購入でき、購入したアイテムは、スマートフォンアプリ「MakeAvatar」を使って、自分のアバターに簡単に着せ替えができ、VRChatやDOORなどのメタバース空間へアップロードできる。
ファッションアイテムのデータとしても、ダウンロードすることが可能。3Dアバター制作ソフトを使用し、自分の好きな色や装飾を施したりして楽しめる。
アバター同士が同じ服装だと「親近感」
アダストリアの事業本部長・田中順一さんに取材した。話によると、メタバースに集う人たちは、アバター同士が同じ服を着ているなどの共通点があると、仲良くなりやすい傾向にある。現実では起こりにくい事象で、バーチャル上ならではの魅力の一つだという。
「StyMore」をきっかけに、アダストリアの洋服のブランドや、さまざまな企業やブランド、そして何よりクリエイターの人々を知ってもらいたいと話す。StyMoreで購入できるファッションは、アダストリアが実際に販売している。キャラの見た目を変更できるアイテム「スキン」によっては、ユーザー本人と、アバターが「オソロコーデ」を楽しめることも魅力の一つだと、田中さんは話した。