auがガラケーをやめた時も、同じ混乱が
――大変なことになっていますね。ところで、若い層も含めて利用している通信会社の3Gサービスの終了を6割近くが知らない結果が出ました。これは4Gや5Gを利用している若い層には、3Gサービスなんて関係ないよ、ということでしょうか。
担当者 おっしゃるとおり、3G回線を利用したことがない世代が増えているため、若い世代は「ほとんど関係ない」といっても過言ではないかと思います。
しかし、【図表2】のサービス終了の認知率と正答率を見ると、さすがに情報感度の高さから、以下のように若年層のほうがシニア層より認知率・正答率ともに高い結果となりました。
10代 認知率:50.0% 終了年の正答率:75.0%
20代 認知率:52.1% 終了年の正答率:77.0%
30代 認知率:49.6% 終了年の正答率:62.5%
40代 認知率:42.4% 終了年の正答率:67.7%
50代 認知率:40.2% 終了年の正答率:60.5%
60代 認知率:44.4% 終了年の正答率:64.5%
つまり若い層は、ガラケーのことは自分には「ほとんど関係ないよ」といっても、当事者であるシニア層よりはよく知っているということです。
――なるほど。じつは私も70代で、auが3Gサービスをやめる2年前までガラケーを愛用していました。現在、スマホの便利さを堪能していますが、ギリギリまでガラケーが使えなくなるなんて知りませんでしたね。
担当者 auがサービスを終了する直前に調べた調査があります。「2022年シニアの3Gサービス終了に関する実態調査」(2022年3月8日)ですが、その時もガラケー利用者の3割以上がサービス終了を知らず、また、知っていると答えた人も3割以上が終了時期を間違えていました。かなり混乱したと思われます。
今回のSoftBank、Y!mobileで4月に終了する3Gサービスですが、終了を迎えると、ガラケー利用者は自動解約となります。通信会社はいかにガラケー利用者の取りこぼしを最小限に抑えるかカギになってくると考え、今後のスマホ利用率の増加についても注目していきたいと思います。
※2022年シニアの3Gサービス終了に関する実態調査」(2022年3月8日)
(J‐CASTニュースBiz編集部 福田和郎)