ガラケー愛用のシニアは、メルマガを読まない
J‐CASTニュースBiz編集部は、調査をまとめたMMD研究所の担当者の話を聞いた。
――SoftBankとY!mobileの3Gサービスが2024年4月15日に終わるのが喫緊の重大問題だと思いますが、どのくらいのガラケーユーザーが自分のサービスがもうすぐ終わると知っているのでしょうか。そこが、ものすごく心配です。
担当者 今回の調査では、18歳~69歳の男女7000人のうちガラケーのメイン利用者は111人(1.6%)でした。そこから計算すると、通信会社ごとのガラケー利用者数と、サービス終了を知っている人の割合は次のようになります。
(1)まず、一般的に3Gサービスの終了を知っている人が、docomoが50人中39人(78.0%)、SoftBankが11人中9人(81.8%)、Y!mobileが13人中7人(53.8%)。
(2)さらに、自分が利用している通信会社に限って、その終了年まで正しく知っている人が、docomoが32人中25人(78.1%)、SoftBankが6人中3人(50.0%)、Y!mobileが5人中2人(40.0%)という結果です。
このデータから、3Gサービス終了自体を知っている人の割合は高いですが、実際に自分が利用しているガラケーが終了する時期まで、細かく理解している消費者は少ないように感じます。
――ちょっと待ってください! SoftBankとY!mobileは、あと数日以内の4月15日には終了するのですよ。石川県は例外ですが。それぞれ5割、6割の人がそれを知らないなんて大変じゃないですか!
担当者 こちらの設問は「あなたは携帯電話の3Gサービスが終了することを知っていますか?」と聴取しています。
もしかしたら、ガラケー利用者でも「3Gサービス=3Gのみ対応のガラケーが使えなくなる」という認識がない――つまり、3Gサービス自体が何かわかっていない人も含まれるのではと考えます。
通信会社側もメルマガなどを通したアプローチを行い、ほかの端末への乗り換えをPRしている状況ではあると思いますが、ガラケーを利用するシニア層が「どうせ告知や案内だ」と認識して、ちゃんとメルマガを読まないで、自分ゴト化されていないことも問題かと考えます。